───彰利06:虫質!コメツキムシの悲劇!───
───……。
彰利 「そんなわけなんで、別に態度を改める必要はございません。
ただ人の気も知らんと、
勝手言って殴ってくる馬鹿野郎が許せなかっただけなんで」
悠介 「な、何度も謝っただろうが……さっきのは俺が悪かったよ……」
彰利 「言わせてもらいますがね、
ダーリンこそさっさと誰が好きなのかハッキリしなされよね?
見たでしょ?アタイの記憶。
その中でルナっちと夫婦になってた場面を見た皆様が、
どれだけの殺気を振り撒いていたことか……」
悠介 「うぐっ……」
彰利 「もてる男は辛いねィェ〜。ちなみに羨ましくもなんともありません!
誰かが好いてくれるのって、いいことばっかりじゃないってよ〜く解ったしね」
悠介 「どうして自分を好きになってくれるのかが一番解らねぇんだよな……」
彰利 「同感……」
アタイと悠介は心中を囁き合った。
春菜 「なんの話?」
彰利&悠介『なんでもないっ!!』
春菜 「……?」
セレス 「……ふふっ」
ルナ 「むー……」
先輩殿を含む皆様が『解らない』という顔をする中、
ルナっちとセレっちがそれぞれ反応を見せた。
耳、いいからね。
春菜 「………」
彰利 「ウィ?」
そげなルナっちとセレっちを見てる中、その視界に先輩殿が入り込む。
ようするに俺の目を見て話そうとしていた。
彰利 「なんぞね!」
春菜 「あの……ね、弦月くん……今からでも遅くないかな……。
また……わたしと友達になって……くれるかな……」
彰利 「なんですと!?正気かねこの小娘が!!」
春菜 「っ……ご、ごめんね……。許されるなんて思ってないよ……。
怒ってるんなら怒ってる分だけ、わたしのことどうしてもいいから……」
みさお「あ」
聖 「あ」
夜華 「あ……」
春菜 「え?」
彰利 「馬ァ鹿者ォオオッ!!!!」
春菜 「ひゃああっ!!?」
彰利 「なんと失礼な小娘か!!貴様はなにかね!!
この俺が『おなごが体を差し出せばなんでも許すような男』に見えたのかね!!」
春菜 「え……!?ち、ちが……」
彰利 「いいえ違いません!!まったく!
ナムの思考の中にもそういうようなことを言っていたおなごが居ましたがね!
その時に怒っていた者と同じ意見ですよ俺は!!
よくお聞きなさい!!俺はね!おなごが体を差し出せば、
男がなんでも言うことを聞くだなんて思ってるおなごが一番嫌いなんだ!!
ただでさえ近年、自分を大事にしないおなごが増えているというのに……!!
それがかつての友達!?冗談じゃありませんよ!?」
春菜 「ち、ちがう……違うよ……!聞いて、弦月くん……!」
彰利 「なんぞね!!弁解の言葉があるなら聞くから仰ってみなさい!!」
春菜 「わ、わたしが言いたかったのは……その。
叩いてもいいとか、そういう方向のことで……」
みさお「あ」
聖 「あ」
夜華 「あ……」
春菜 「え?あ、あわっ……!」
彰利 「馬ァ鹿者ォオオッ!!!!」
春菜 「ひゃああああっ!!!?」
彰利 「なんと無礼な小娘か!!貴様はなにかね!?
この俺が自分の怒りのままにおなごに手を挙げる男に見えたのかね!!」
春菜 「えぇっ!?そ、そんなことないっ!
わたしの知ってる弦月くんは、女の子に手を挙げるような人じゃなかったもん!」
彰利 「だったら何故そげなことを言うのかね!!
これは『漢族』に対する侮辱以外のなにものでもないぞクラースくん!!」
春菜 「漢族!?」
◆漢族───おとこぞく
己の信じる道をひたすらに突き進む男の意。
形は違えど、曲げられぬ信条が漢族には常に流れている。
漢と呼べる存在は数少なく、地界にも一桁程度しか居ない。
*神冥書房刊『神降乱闘殿様伝』より
春菜 「う……やっぱり……ダメだよね……。遅すぎたよね……」
彰利 「むぅう!!そもさん!!」
春菜 「せっぱ!って、え?えと……」
彰利 「貴様は何故いまさらこの俺と友達になりたいなどと思ったのかね!!」
春菜 「え……」
彰利 「ぬうう!!やはり情けか!!
断っておくがね!お情けで友情ごっこしたところで長続きなどせんわ!!
言葉通り、それは友情ではなく『ごっこ遊び』にすぎん!!
そげなものを、この弦月彰利が受け入れるとでもお思いか!」
春菜 「う、うくっ……」
彰利 「そぉおおおもさぁあああん!!!」
春菜 「せ、せっぱ……」
彰利 「よしんば俺が友達になろうとか言い始めたとして!
貴様はありのままの自分として俺に向かってこれたかね!?
俺が『ああいう生き方をしてきた』と知ってなお、ぶつかってこれたかね!!」
春菜 「っ……」
彰利 「クゥッハァーーーッ!!やはり情けからか!!おのれ貴様!
今貴様は自分がどれだけ残酷なことをしようとしていたのか解っているのかね!
それは友情に対する侮辱以外のなにものでもないぞクラースくん!!」
悠介 「お、おい彰利……!それくらいで許してやってくれよ……」
彰利 「……あ〜……あのさぁ〜、悠介?」
先輩殿との激しい激論の中、横から話し掛けてくる悠介に向き直って溜め息。
許してもなにも……忘れたんかねこの人は。
彰利 「俺が許してほしい時、先輩殿はどうしてた?
ていうかさ、俺はあの頃、『許してもらわなきゃいけないこと』をしたか?」
悠介 「うぐっ……」
彰利 「謂れのないことで罵倒されたし、最低って言葉も散々言われた。
ああ、人殺しってのも言われたな。
確かにあれは俺の中に居たレオがやったことだ、
俺はそれから逃げるつもりはない。けれどもですね。
言われっぱなしのままで『許しましょう』なんて言って、友情は築けるか?
俺とお前の友情ってそんなものから始まったものか?」
悠介 「あ……」
おいおい……どうなってんのさ。
俺ってこげな世界を故郷って思ってたのかね?
どうもこうもないよこれ……この世界じゃあ俺ってただの悪者じゃないのさ……。
彰利 「あの木の下で出会って、喧嘩して、自分の言いたかったことを叫んで。
そんでお互い名前も知らないってのに、
身近に感じることが出来たから友達になったんだろが」
悠介 「……悪い」
彰利 「……あのさ、この際だから皆様に言っておきたいんだけど」
全員 『……?』
その場に居る全員の目がアタイに向くのを感じて、一息とってから俺は口を開いた。
彰利 「俺の過去見てすることってさ、『同情』だけですか?
俺が自分の過去を見せたのは、同情してもらうためじゃあありませんよ?
確かに誤解なんぞで人を罵倒し続ければ悪いとは思うさね。
けどね、俺ゃあただ誤解されっぱなしで生きていたくなかったってだけさね。
だから俺の過去を見せた。だってのに……なんなんですかこの状況は」
全員 『………』
彰利 「俺ゃあ自分の敵になった人には本気でぶつかりませんけどね。
これは敵になる以前の問題。
アータら、まず罪悪感でまともに俺のこと見てないだろ」
悠介 「っ!」
春菜 「っ……」
若葉 「………!」
木葉 「………」
彰利 「図星ですか……」
まいったねどうも……。
彰利 「っ……冗談じゃありませんよあなたたち!!それじゃあなにかね!?
俺は情けの目で見られるために自分の感情を手に入れたっていうのかね!?
俺はそんな目で見られるために死ぬ思いしてきたわけじゃあありませんよ!?」
悠介 「………」
春菜 「………」
言ってみたところで、悠介も先輩殿も若葉ちゃんも木葉ちゃんもなにも言わなかった。
夜華 「……悠介殿。あなたが本当に彰衛門の親友だというのなら、
こういう時こそ気の利いた言葉を言ってあげるべきではないのですか」
悠介 「く……っ!」
みさお「『現実』を見せつけられて、
すぐに気持ちを切り替えるというのは確かに無茶です。
ですが……怯えたままで、
そうすることで許してもらえると思って友情を求めることは確実に間違いです」
春菜 「う……」
聖 「自分たちは散々パパを馬鹿にしてきたくせに……。
少しの誤解が生まれただけで『クズ』だとか『死ね』だとか……。
あなたたちが一体、今までどんなことをパパにしてこれたっていうんですか……。
パパがゼノさんから悠介さんを守らなかったら、
今ここにある平和な歴史なんて存在しなかったんですよ……?」
若葉 「………」
木葉 「………」
───……皆様は言われたままになっておりました。
言い返してくれりゃあいいものを、まるで反省の意を示すかのごとく。
だが違う。
俺が求めていた反省の意は……こんな沈黙なんかじゃない。
……言いたいことを言えばいいんだ。
怒鳴りながらでもお互いの心の中のことを全部ブチまけて、解り合えばいい。
なぁ悠介……───
俺とお前はいつだってそうやって友達だって思ってこれたんじゃねぇのかよ……。
彰利 「……行きましょう、みなさん。
こげなところに居ても、もうあの輝かしい時間は戻ってこないのです」
悠介 「あっ……彰利!?」
彰利 「結局この時代に居る奴はみんな、自分勝手だったってこったろ?もういいよ。
実際……過去を見たくせに俺を誤解したままだった粉雪を見た時点で落胆してた。
人とまともに話し合う気もなくて、言いたいことだけ言って目を逸らす。
俺は……そんな人を想いながら死ぬ思いをしてたわけじゃないよ……」
悠介 「あ……」
彰利 「っ……きさんらもきさんらだ!!
俺の過去見たからってなんだっていうんザマスか!!
言いたいことを言えばよかとでしょ!?
押し黙られたままで一方的に喋るのがどれだけ辛いか解っちょお!?
アタイはね!なんでもいいから言葉が欲しかったのよ!
不満でもなんでも!謝罪の言葉なんぞ欲しくなかったわ!!」
春菜 「う……」
彰利 「ディオ……僕らの間には最初から友情なんか存在してなかった!!
嘆かわしい……!!今ならジョナサンの気持ちが痛いほど解る!
行きますよサル!イヌ!キジ!鬼ヶ島を目指すのです!!」
このままここに居ても話にならないと判断したアタイは、
俯いたままの皆様の居るその場をあとにした。
───……。
彰利 「ショックだ……。こげな……こげな世界が俺がもとめた故郷……?
俺が……俺が守りたかった友情かね……?」
石段を降りながら呟き続けた。
ショックは隠せない……というかそもそも隠す気が無い。
彰利 「おかしいだろジョナサン……。
俺は別にジョースター家を守りたかったわけじゃないのに……」
心の中のジョナサン=ジョースターに語りかける。
だけど彼は『ヤッタネ!』と言いながらチョコレートを食うだけだった。
ちくしょう、集中力が付きそうじゃねぇか……。
◆血汚冷吐───チョコレート
チョコレートを一欠片食うだけで約30分〜一時間の集中力が得られるという。
数を食えばいいというものではなく、もともと一欠片で十分らしい。
板チョコなんかは折れやすいように一欠片が解りやすいのでそれを食おう。
*神冥書房刊『禁書・ジョナサンのようにムシャムシャと食っちゃいけない』より
みさお「……ところで」
彰利 「ややっ?やあみさお、どぎゃんしたのかね?」
聖 「パパ……」
彰利 「おやっ?聖も……どうかしまして?」
夜華 「……誰が猿だ」
彰利 「ゲゲッ!?夜華さん!?」
いやん!もしかしてサル、イヌ、キジの名前を言いながら指差したのを根に持ってる!?
当然サルは夜華さんだったが。
みさお「わたし、キジですか。彰衛門にしてはいい選び方だとは思いますけど……」
聖 「わたし、イヌなの……?」
みさお「初めて出来た友達を犬呼ばわり……許せませんよね?」
彰利 「な、なに……?おぬしらいつの間に友達関係に……!」
みさお「月視力を発動してる最中」
彰利 「なんとまあ……マジすか」
夜華 「彰衛門……誰が猿だと訊いているんだ……!」
彰利 「あ、夜華さん腹減ってない?ここにバナナがあるんだけど」
夜華 「なに?な、なんだいきなり……」
彰利 「夜華さんのために取ってきたんだ。食べておくれ」
夜華 「彰衛門……い、いやいい!貴様が食べろ!わたしは腹など空いては」
きゅぐぅ〜〜〜っ……。
夜華 「〜〜〜っ……!!」
おお、なんというタイミング!
夜華さん……アンタおいしすぎるぜ……。
しかも顔真っ赤。
夜華 「ぁやっ……!違う!い、今のはっ……!!」
彰利 「夜華さん……おなごが無理をするもんじゃあございません。さ、これを……」
言って、バナナを差し出した。
夜華さんはそのバナナとアタイの顔とを見比べるようにしながら、
やがておずおずとバナナを受け取った。
彰利 「む、素直でよろしいです。
で、ですね。これはここをこうして剥いて食べるのです」
夜華 「ば、馬鹿にするなっ!『ばなな』の食べ方くらい、未来で知った!」
彰利 「あらそう……」
夜華さんは赤い顔のままにバナナを剥いて、徐に食べた。
彰利 「───っ!」
みさお「───っ!?」
アタイはすかさずみさおにアイコンタクトをして、その作戦へと移行!!
彰利 「ウホウホウホホ!ウホウホホ!!」
みさお「って彰衛門さん!それはゴリラです!!」
彰利 「ややっ!?ゲェエエーーーーーーーーッ!!!!!!」
聖 「ぷくっ……!くふふふふ……!!」
なんてこと!アタイが失敗をするなんて!……いつものことですが。
仕切り直しを要求したいところだったが、
夜華さんがアタイの意図に気づいたのかバナナを握りつぶした!!
おお!今鳥くんもびっくりの握力!!
夜華 「きぃいいさぁあああぁあまぁあああああっ……!!!!!」
彰利 「これ!!食べ物を粗末にするとははしたない!!武士の風上にも置けん!!」
夜華 「黙れこの馬鹿者がぁっ!!!!」
彰利 「ば、馬鹿とはなんだコノヤ───キャアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
ドゴメキャゴシャベキ!!
ガゴッ!メゴッ……バキッ……
───……。
みさお「……彰衛門さんも懲りませんね」
聖 「そういうみさおちゃんも、パパに協力しようとしてたよね?」
みさお「わたしも人をからかうのは嫌いじゃないですから。
感じますよね?暗かっただけの雰囲気が、もう明るくなってるのが」
聖 「あ……」
みさお「そういった意味では、わたしは彰衛門さんを尊敬してるんですよ。
ただ……もうちょっと……いえ、かなり器用に動いてくれれば嬉しいんですが」
聖 「そうだね……」
彰衛門さんを見てみる。
篠瀬さんに鞘でメッタ打ちにされながら、それでもどこか楽しそうな彰衛門さんを。
ババッ!!
彰利 「う、動くな!動くとこのコメツキムシの首がコキン、だぜ!?」
ズパァアアーーーーン!!!!
彰利 「コメェエエエーーーーーーッ!!!!?」
人質ならぬ虫質をとった途端に、篠瀬さんの飛燕龍-凪-が彰衛門さんの頬を打った。
……取る人質は考えるべきだと思う。
彰利 「な、なにをなさるの!?虫だからってナメてんなこの野郎!!」
夜華 「黙れ!その『こめつきむし』とやらがどうだというのだ!!」
彰利 「フッ……なんにも知らねぇんだなこのカスは……」
なんにしても、
さっきまでクズだとかゴミだとかカスだとかいう言葉に傷ついていた人の言葉じゃない。
夜華 「な、なんだというのだ……」
彰利 「よぉ〜く見とれ……。まずこのコメツキムシの首をコキンと折ってだな」
コキンッ。
夜華 「! き、貴様!!無用な殺生を───!!」
彰利 「ままま、無用な殺生などアタイが嫌ってることは、
夜華さんが一番よく知っておるでしょう」
夜華 「だ、だがしかしな……!」
彰衛門さんが、首を折った『こめつきむし』を仰向け状態で石段の上に置く。
みさお「……?」
聖 「……?」
わたしもちょっと気になった。
なんなんだろう?
そう思った途端!
夜華 「うわっ!?」
聖 「っ!?」
彰利 「おお!」
みさお「わっ!?」
『こめつきむし』が跳ねて、仰向けだった体をうつ伏せのようにして体勢を整えた。
夜華 「………」
彰利 「……どうよ」
コパキャァアアアーーーッ!!!
彰利 「コメェエエーーーーーッ!!!!?」
でもそれだけ。
特に興味を示さなかった篠瀬さんは、再び飛燕龍-凪-を繰り出していた。
みさお「変わった虫が居るんですね……」
聖 「わたし、驚いた……」
聖ちゃんと一緒になって、サカサカと動いてる『こめつきむし』をついついと突付いた。
すると『こめつきむし』は手足を畳んだ状態で硬くなって、動かなくなった。
みさお「わ……」
聖 「この状態で首を……」
コキッ。
軽い音がして、『こめつきむし』の首が折れる。
それを仰向け状態に寝かせてしばらく……───ピンッ。
みさお「あははははっ」
聖 「面白い……♪」
跳ねた『こめつきむし』をまた突付いて、わたしと聖ちゃんはしばらく昆虫観察を続けた。
夜華 「何故貴様はいつもいつもぉおおーーーーっ!!!」
彰利 「おわぁああーーーーっ!!!」
……篠瀬さんの叫びと、彰衛門さんの悲鳴を耳にしながら。
───……。
彰利 「コポコポ……」
三人 『………』
ぼっこぼこにされていた彰衛門さんが身を捻った際、
彰衛門さんは足を滑らせて石段を転がり落ちていった。
長い長い長ぁ〜〜〜い石段を最後まで落ちた彰衛門さんは、
口と耳から謎の液体をコポコポと吐きながらぐったりしていた。
『耳』からこぼれるものを『吐く』と言うのなら、の話だけれど。
夜華 「あ〜……その、彰衛門?」
彰利 「コポ……コ………………コ……」
みさお「動かなくなってきましたね」
聖 「あわわっ!?」
こんな日々にももう馴れた。
事実、彰衛門さんの言う通り……わたしと彰衛門さんは約150年来の仲だ。
彰衛門さんは初めて出会った頃から全然変わらない。
会う前にも100〜150年以上時を彷徨っていたっていうのに、
きっとこの人は変わってない。
もしこれが感情が戻っていなかったためのものなら、
きっとこれから変わってゆくのだろう。
みさお「月生力」
彰衛門さんに力を流して傷を癒す。
みるみる内に傷が塞がり、彰衛門さんはすっくと起きた。
ペッペケペー!
彰利 「イエイ」
妙な音楽付きで。
彰利 「ていうかね夜華さん。さっきのは流石の俺も死ぬかと思いましたが……」
夜華 「あれくらいで死ぬとしたなら、貴様は今頃100度以上死んでいただろう」
彰利 「その9割が夜華さんによるものだと思うけどね」
夜華 「ぐっ……そ、そんなことはないっ!なにを言い出すんだ貴様!」
彰利 「クォックォックォッ……どもりおったなカスめ!
それこそキャアアアーーーッ!!?」
ザクザクドシュズバザンザンズシャッ!!
彰利 「クーガァアアーーーーーッ!!!!」
……はぁ。
どこまでいつも通りなんだろうこの人は。
とことんまでに『懲りる』ということを知らないこの人は、純粋にすごいとは思うけど。
聖 「ところで、パパはどこに行くつもりだったのかな」
みさお「……あ、それはね」
彰利 「過去の神降街です!」
みさお「やっぱり……」
夜華 「あそこにか……」
聖 「?」
夜華 「あ、待ってくれ彰衛門。貴様は時間を飛び越えることが出来るんだったな。
貴様にひとつ頼みたいことがあるんだが」
彰利 「貴様貴様って夜華さんたら……まあいいコテ、なにかね?」
…………。
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