───鏡絵───
───ガラにもなく、綺麗だと喉が鳴った。
悠介 「───」
ザア、と桜が揺れる度に───自分は卒業するのか、という気持ちが溢れてくる。
そう思うと、卒業式に出ないのはちょっともったいなかったかな、と。
そんな考えが滲み出た。
彰利 「悠介ー、そろそろ行くぞー」
彰利が車に荷物を置きながら言う。
どうして車があるんだ、と言ったら……いや、言う前に見覚えがあることに気づいた。
いつぞやのキャッツカードの車だ。
まだ返してなかったんかい……。
彰利 「いやー、いい天気じゃのー。旅も面白くなりそうじゃわい。
あ、金持ったか?少しは持ってないとキツイぞ」
悠介 「ああ、持ってる。無くなったらどっかでバイトでもしようか」
彰利 「おう賛成!なんともセンチメンタルグラフティっぽい旅になりそうだ!」
悠介 「わざわざ言うな、恥ずかしい」
彰利 「んもう、相変わらず照れ屋サンなんだかるぁ〜ん♪
いつかその照れを改善させるために実力行使に出そうな自分が愛しい」
悠介 「───寝言は寝て言え。……お別れ、済んだのか?」
彰利 「……ああ、必ず戻るって言ってある。でも危なかったんだぜ?
粉雪ってば涙我慢してさぁ、ちょいと袖引っ張って離してくれないのよ。
で、その目が言ってるのね。わたしも連れてって、って。
危うく連れてくるところだったが……まあ、それはまた次の機会だな。
新婚旅行の時に散々引っ張りまわしてやるさ」
悠介 「おう、頑張れよ」
彰利 「任せとけって。当日は立派な子供さこすらえるからのぅ」
悠介 「だから……!そういうコトはわざわざ言うなって……!」
彰利 「はっはっは、まあいいじゃん。それよか早く行こうぜブラザー。
学校の見納めもいいけど、悠介が提案しなかったら寄ることもなかったんだし」
悠介 「そうだな。じゃあ行くか」
彰利 「ああ。じゃないと名残惜しゅうてかなわん」
悠介 「旅の帰りに日余にお土産でも買っていってやれよ。喜ぶぞ」
彰利 「あ、あ、じゃあさ、俺がお土産ぞ?とか言ったら喜ぶかな」
悠介 「俺だったら間違いなく殴り倒すが」
彰利 「あ、やっぱり?」
笑い合う。
まったく、こいつと居ると本当に退屈しない。
悠介 「じゃ、行くかっ」
彰利 「おうっ!」
声 「ちょっと待て」
悠介 「な、なにーーーっ!?」
彰利 「お、お前はーーーっ!」
及川 「よう、卒業生」
悠介&彰利「ど、独眼鉄ーーっ!!」
及川 「誰が独眼鉄だ誰がっ!」
彰利 「ていうかオイちゃん、よくここに居るって解ったねぇ」
及川 「晦がな」
彰利 「ダーリン?」
悠介 「まあ、そういうことだよ。来るのが遅いから来れないのかと思った」
及川 「あのなぁ、
卒業式って大イベントの最中に抜け出すのがどれだけ大変か解ってるか?」
彰利 「知らん」
及川 「………」
悠介 「彰利……少しは考えてやれ……及川泣いてるじゃないか」
及川 「泣くかっ!……まったく……それで?なんの用なんだ?」
悠介 「ああ、勝手な都合で悪いと思うけどさ。
若葉たちのこと、よろしく頼むよ。やっぱりちょっと心配でね」
及川 「おいおい、担任になるかも解らないのにそう言われて困るぞ」
彰利 「大丈夫大丈夫、
オイちゃんならお得意のデータ書き換えで担任などチョロイものぞ?」
及川 「おのれは人をなんだと思っている……!」
彰利 「魚類」
及川 「去りゆく卒業生にささやかな贈り物をしたい気分になってきたんだが」
彰利 「ゲェ!ぼ、暴力はイカンよ!今日は一応まだ生徒なんですぞ!?」
及川 「冗談だ。……まあ、言いたいことは解る。鶴本のことだろう?」
悠介 「ああ。あいつから守ってくれるだけでいい。
……まあ、あいつが手を出したところで返り討ちに遭うのが関の山だけどな。
念には念を、ってやつだ」
及川 「わかった、任せておけ。……しかし、お前ら免許持ってるのか?」
彰利 「おう、免許ならいろいろ持ってるぜ?まずメイ」
ドボォッ!
彰利 「ドぉっほぉっ!!」
悠介 「……持ってるそうだ」
及川 「そ、そうか?なら問題はないが……」
彰利 「だ、だいじょうぶだオイちゃん……!事故るような真似はしねぇ……!」
悠介 「───だ、そうだけど」
及川 「まあそうだな。事故を起こしても自分だけ助かりそうな男だからな」
彰利 「オイちゃん……てめぇ本当に教師?」
及川 「そう思うならまず人を教師として見ろ」
彰利 「まあいいコテ。悠介、用ってコレとの挨拶だけか?」
及川 「コレって……」
悠介 「ああ。それじゃあそろそろ」
彰利 「いや待て。どうせならオイちゃんにもお礼をしたい気分だ」
及川 「お礼?」
彰利 「ささやかなものだよ。よし悠介!肩車してワッショイだ!」
悠介 「───そうだな、最後くらい、いいよな」
及川 「お、おいお前ら」
悠介 「よ───っとぉっ!」
及川 「おわっ!?こ、こらっ!」
彰利 「はっはっは、今までサンキュなオイちゃーん!!
アンタ、最強の教師だったぜー!」
及川 「弦月……」
悠介 「迷惑掛け通しで悪い!でもホントにサンキュー!」
及川 「晦……」
彰利 「そして別れゆくあなたに!ダブルインパクトォオオッ!!」
及川&悠介「な、なにぃ!?」
ドグシャゴシャアッ!
───ガクッ。
悠介 「キャーッ!?」
見事に彰利のダイビングラリアットをまともにくらった及川が大地に落下してノビた。
彰利は彰利で、神をチェーンソーで惨殺したあとのような微妙な空気の中、
ご丁寧に『やっちまったぜ……』とか言っている。
悠介 「ばば、馬鹿ーっ!マジでやるやつがあるかぁーっ!」
彰利 「なにぃ!?あれほど綿密に計画立てたでしょうが!
これで実行しなかったらお前……嘘だぜ!?」
悠介 「ワケわかんねぇよ!」
なんという卒業式だ……!
これじゃあホントにお礼参りじゃないか……!
声 「あっ───て、てめぇら!」
彰利 「な、なにーーっ!?」
悠介 「お、お前はーーっ!て、それはもういいっつぅんじゃーっ!」
男 「とうとう見つけたぞてめぇ!俺の車返しやがれ!」
彰利 「馬鹿野郎!
花山さんじゃあるまいし、車を素手で引っ繰り返すことなど出来るか!」
男 「なんだと!?あ、え?花?な、なに……?」
悠介 「面倒ごとはもう御免だぞ!走れ彰利!」
彰利 「ええっ!?こんなキャッツさんなんて脇腹打って車で逃走すりゃ」
悠介 「アホォッ!お前のエセ免許で通用するわけないだろうが!
事故るのも警察沙汰も俺は御免だ!」
彰利 「ッチィイ!!憶えてろよこのクソキャッツ!」
男 「クソキャッツ!?」
男が呆気にとられている隙に荷物を抱えて逃走を図った。
男 「あっ!ま、待ててめぇ!まだ言いたいことが」
彰利 「聞く耳持たーん!出直してこいキャッツメーン!」
男 「キャッツメン!?」
そして走る。
どんな出来事が待っているにせよ、旅立ちは期待と不安があるものだと誰かが言った。
だけど今は不安よりは期待の方が大きくて、俺は笑いながらその一歩を踏み出した。
が、突然の声にその足は止まった。
○○ 「まったれや」
悠介 「な、なにーーっ!?」
彰利 「お、お前はーーっ!」
番長 「ここは先輩の顔をたててもらうぜ」
悠介&彰利「ど、独眼鉄ーーっ!!」
番長 「ゆるせねぇ。
俺との対決を無視して勝手に逃げようったってそうはいかねぇぞ」
悠介 「な、なにを言ってやがる独眼鉄!邪魔だ!どけ!」
彰利 「そうだそうだ独眼鉄!
いまさら出てきたって誰もお前の存在なんて覚えてねぇよ独眼鉄!」
番長 「誰が独眼鉄だ!」
悠介 「だって……なぁ?」
彰利 「最初に否定しなかったし……なぁ?」
悠介 「登場の仕方から台詞まで独眼鉄っていうか独眼鉄そのものだったし」
番長 「な、なめとんのかコラァッ!」
悠介 「じゃかぁしゃあ!こんな所でもたついてたら見つかるだろうが!
そこをどけ!退くんだ独眼鉄!」
番長 「独眼鉄言うなーっ!」
彰利 「えぇい、カッコつけて最後のボス気取りしやがって……!
ってヤバイ!悠介、若葉ちゃんだ!」
悠介 「なっ───」
後ろを見てみると、こちらへ走ってくる若葉の姿をあっさりと確認した。
番長 「晦ぃっ!俺と勝負しろっ!」
悠介 「うっしゃあ来いっ!ていうか行く!」
がしぃっ!
番長 「なっ!?」
悠介 「ぬぅ───ぉおおおおりゃぁああああああああっ!!!!」
ブゥウォオオオンッ!
番長 「おわっ───おわぁああああああっ!!!!」
独眼鉄を捕らえ、思いっきり投げた。
───若葉が走ってくる方向へ。
どかっ!
若葉 「きゃあっ!」
番長 「ぐおっ!ど、どけ女!邪魔だ!」
若葉 「邪魔してるのは───どっちですかぁあああああああっ!!!!」
バガァアアアッ!
番長 「ンラブリィイイイッ!!」
ヒョ〜ォオオゥ……ごしゃあっ。
独眼鉄が空を飛び、そして落ちた。
うーむ、ナイスパンチ。
そして空耳アワー(ナインハルトズィーガー編)を語る独眼鉄も中々やりおるわい。
若葉 「おにいさまっ!卒業式が始まりますよ!?どこへ行く気ですか!」
悠介 「悪いな若葉っ!俺はこれから旅に出る!
いつ帰るか解らんけど、達者で暮らせよーっ!」
若葉 「なっ───なに言ってるんですか!そんなのダメです!
行っちゃ───行っちゃやだぁあっ!」
彰利 「……萌えですな」
悠介 「萌えかね」
彰利 「安心するんじゃポルナレフ!悠介は俺が責任持って守り抜く!
だから良い子でお留守番してるんですよー!」
生徒に囲まれて『ば、番長だ!新番長の誕生だー!』と言われている若葉に手を振る。
悠介 「───行くぞ彰利!」
彰利 「ほへ?お別れくらいしたらどうかね?それくらいだったら」
悠介 「そんなことしたら余計別れ辛いだろうがっ!」
彰利 「む、確かに」
ゼノ 「ほう、旅か」
悠介 「ブッ!?」
ゼ、ゼノ!?
彰利 「よーぅゼノ。見送りか?」
ゼノ 「違うな。貴様がゆくのなら我もゆくかと思案していたところだ」
彰利 「おいおい馬鹿言うなよ。俺はお前との決戦のために修行しに行くんだぜ?
それをお前、相手に奥義の練習見られたら意外性に欠けるだろ」
ゼノ 「む……至極道理。だが、貴様が居なくては日々の歯ごたえというものが足りぬ」
彰利 「ママっちかエドガーとでも遊んでなさい!男の子でしょう!」
ゼノ 「───フッ、強くなれ、弦月彰利。我を落胆させてくれるなよ───」
───ヒィンッ。
言いたいことを言い残して、ゼノは消えた。
彰利 「……あいつはあいつで見送ってくれたんかな」
悠介 「なんだかんだ言って結構いい付き合いだったしな」
彰利 「昨日の強敵は今日の好敵手ってか?冗談じゃねぇやい」
悠介 「確かに。あんなヤツがライバルだと身が持たないな」
彰利 「オウヨ……」
疲れ果てたような顔で溜め息を吐く彰利。
そんな様子を横目に見ていると、目が合った。
彰利 「───さて、まずはどうしますか軍師」
悠介 「バスで移動するか、走って駅まで行くか、徒歩で山越えか」
彰利 「徒歩で山越え決定!サバイバル最強!」
悠介 「よし来た!となれば神社とは反対側へ疾走!」
彰利 「オウヨ!って、そっちの山越えるとまず何があるん?」
悠介 「ちょっと待ってくれ、今地図出す。……んー……海だな。
俺としては───そうそう、ここだ。この村に行ってみたい」
彰利 「おおお、村か!畑と田んぼか!いいねぇ!」
悠介 「そういう村かどうかは謎だが、農村だったらいいな」
彰利 「よし行こう!立ち止まってられねぇ!
無農薬レタスが俺を待っている!バ・ソリーがなんぼのもんじゃい!」
何故かハラショーロシア!と言う彰利。
どんな時でも騒ぐことを忘れない親友に呆れることも薄れていった。
やがて自然に笑い、俺も一緒になって騒いでいた。
───こうして、前途多難の旅は始まった。
先に何があるかが解らないからこそ意味のある『旅』という行為。
俺と彰利がこの経験を経て何を学ぶのかは全く解らんが、
まあ───こういう場合には深刻な意味じゃない言葉を唱えたい。
あとは野となれ山となれ。
旅をするなら計画的になるか、風来坊になるかだ。
俺と彰利の脳は計画には不向きだったわけで、結局は風来坊になった。
風任せの旅。
でも───うん、悪くない。
こうなればなんでも来いだ。
呪われた血だのバケモノだのと言われた人間でも希望を掴めることを。
どんな存在でも思い出を彩ることが出来ることを。
この旅で証明してやるんだ。
彰利 「知ってるか友よ。昔の人の言葉で、こんなものがある」
悠介 「うん?」
彰利 「『わたし達は絵の具です。
想いを抱いて、真っ白なキャバスに人生を描いてゆく絵の具です。
たった一色の絵の具でしかないけれど、
ぼくらは手を取り合って綺麗な絵を描き続けていきます。
だからその絵が完成した時は他の絵の具に感謝しながら筆を置くのです』」
悠介 「……俺達は、絵の具……か。誰の言葉だ?」
彰利 「……へへ〜、俺のかあさん」
照れくさそうに、彼は笑った。
その笑顔は今まで見たこともないような無邪気な笑顔で、
一瞬だけ心を奪われてしまった。
そんな俺を、彰利はきょとんとした顔で見る。
俺は苦笑しながらなんでもないと言って、動かしていた足も跳ねさせた。
───……駆けてゆくふたり。
そんな様子を見下ろしているふたつの人影があった。
ひとりはつまらなそうにむくれて、もうひとりはただ、その様子を見送っていた。
セレス「いいんですか?行かせてしまって」
ルナ 「……しょうがないでしょ、悠介がふたりで行きたいって言うんだから……」
セレス「───大人になりましたね」
ルナ 「アルティメットクソババァに言われたくない……」
セレス「……いちいち可愛げのない死神ですねっ……!」
ルナ 「……ネッキー、どうするの?悠介が居ないんじゃ血液の摂取が出来ないでしょ」
セレス「そこなんですけどね。悠介さんが血液を創造しておいてくれたんですよ。
ざっと1年分くらいは」
ルナ 「…………よく、理力がもったものね」
セレス「ですね」
ルナ 「そっか。それなら退屈潰しが少しは出来るわね」
セレス「どーいう意味ですかそれはっ」
ルナ 「別に。ただわたしは悠介の帰る場所になってあげるんだって決めただけ」
セレス「答えになってませんよ」
ルナ 「いーのいーの。当分はネッキーとベニーで遊ばせてもらうわ」
セレス「……返り討ちにしてくれます……」
ルナ 「うん、その調子その調子。それじゃあね、わたしはもう帰るから」
セレス「あ、ちょ───」
ヒィンッ!
セレス「……はぁ、少しは人の話を聞いてから消えなさい……。
まったく、無理してるのがバレバレなんですから……」
小さく息を吐いて、吸血鬼もその場をあとにする。
やがてその場に残された風だけがその思いの行き先を抱き、静かに揺れていた。
───それは昔の物語。
すべては産まれた時から始まり、土に還る刻に終わるのだと誰かが唱えた秋の年。
だけど俺の世界はきっと、あいつと出会った時から始まった。
生きることの意味を、希望を、夢を抱かせてくれた親友に、俺はきっと感謝する。
いつだって悲しみを抱いていたぼくらがあの日に出会い、
そして幾つかの未来で悲しみの涙を流しながら、相手の居ないお別れをした。
だけど、そんな悲しみを背負ったからこそ……この絵には色が付いている。
こんな綺麗な色をする絵を、ぼくは滲む視界でしか見れなかった。
───そう、完成された絵はとても穏やかな風景画だった。
綺麗な景色の中に一本だけ木が立っていて、その下でふたりの少年が遊んでいた。
並べられた絵はふたつとも同じ絵だったけれど、その絵は完全に同じ絵ではなかった。
右の絵には『ごめんなさい』。
左の絵には『ありがとう』。
そんな言葉が綴られていて、だけどどちらもその穏やかさは変わらなかった。
───それは昔の物語。
その絵に込められたふたりの少年の人生。
いつか本当にその絵が昔話になる頃、筆を置いたふたりは笑顔のままでお別れをする。
心を込めてありがとう。
笑顔のままでさようなら。
やがて景色が赤らむ頃───
ぼくらはきっと、あの懐かしい景色の中でおいかけっこをするのだろう。
春も、夏も、秋も───そして冬も。
同じ季節を体いっぱいに感じながら、目を閉じる瞬間までずっと……ずっと。
そして夢の景色が閉ざされた時、ぼくらは小さく涙する。
それが悲しい涙なのか、嬉し涙なのかは……きっと、ぼくらにしか解らない。
そうした穏やかな季節に包まれながら、ぼくらは永い夢を見る。
その夢の名前が、ぼくらの絵と同じタイトルであることを信じて……───
───『LunarCalendar/ルナカレンダー』───
そのふたつの絵は『孤独』を背負ったふたりの少年が出会うことから全てが始まった。
弱かった少年達が自分達の血に宿る『運命』に逆らい、幸せを探す物語。
人一倍大人になりたくて背伸びしていたふたりは人一倍子供で。
いつだって子供のように笑い合っていた。
人にとって大切なものは何か。
自分が大切に思うものはなんなのか。
そんなものを探しながらやがて大人になってゆく、小さな子供のお話。
童話のような世界の中で幸せを望み、打ち砕かれて泣いて、それでも立ち上がる子供達。
───夢はその夢の数だけ続いてゆく。
『だけど人生の全てがハッピーエンドとは限らない』と誰かが言った。
『けれどもそれは、人の心の持ち方次第なんだ』と誰かが言った。
そのふたりが今、どこで何をしているのかは……
きっと、誰かが新たに描く、穏やかな季節の物語───
Menu
back