───バイト模様。馬鹿者ボケ者乱暴者───
【ケース04:閏璃凍弥/バッドさん】
───……朝である。
凍弥 「………」
本日快晴、素晴らしき朝なのである。
凍弥 「ぐ〜……」
しかし、素晴らしい朝だからといって早起きする道理など無い。
大体にして今日は輝かしい日曜日。
なにが悲しくて早起きなど……
凍弥 「………」
……日曜!?
日曜というとあの学校が無いという、人々の安息の!?
いや、そうじゃない!!!
何か大切な事を忘れちゃいませんか?
……日曜……日曜……。
凍弥 「……くか〜……」
思い出せないのは兄さんが満たされてるからだよ。
なんて、某ゲームのセリフにも似た言葉などどうでもいい。
気の済むまで寝れば頭も冴えるだろう。
───……。
……。
…………………………ルルルルル…………
凍弥 「……く〜……」
ルルルルルルルルルルルルルルル……
凍弥 「……すか〜……」
……カチャ……
留守電『ヘイ!こちら閏璃ザマス!!
ご用とお急ぎでない方はピーッて音の後にメッセージをどうぞ!!
待て!ピーッて音のあとだぞ!?そうじゃないとヒドイぞ!?
一生恨むからな!?いいな!?絶対だぞ!?絶対だからな!?いい』
ピーッ。
声 『相変わらず無理矢理留守電メッセージ入れてるのね……途中で切れてるじゃない。
あ……まあいいわ、そんなことより……───』
凍弥 「……うう〜ん……ワシのネギ畑が……」
声 『起ォきんかぁああああああああ!!!!』
凍弥 「おわぁったぁ!?くくく……来流美!?」
声 『凍弥!!そこに居るのは解ってるわ!!早く受話器を取りなさい!!』
凍弥 「あ、あれ?ネギ畑は……!?」
夢……?夢だったのか……?
凍弥 「ワシのネギ畑が……」
声 『凍弥ぁあああっ!!!!早く出なさいよぉおおおおおっ!!!』
凍弥 「……っと、はいはいはい……」
ガチャ……
凍弥 「……わ……た……し……だ……」
チャッチャッチャッチャァ〜〜ン……
加●ちゃん●ンちゃん風サスペンスソングを流す。
ここで来流美が『わたしださんですか?』とボケればそれはそれで大団円なんだが。
声 『ふざけてる場合じゃないでしょ!?今、何やってんのよ!!』
そうしてくれるほどノリの良い奴ではないのだ。
凍弥 「馬鹿かお前は。日曜にすることと言ったらゲーム、遊び、睡眠に決まっておろう」
声 『馬鹿は凍弥の方よ!!あんたバイトのこと忘れてるでしょ!!』
凍弥 「バイト……って、うお!?馬鹿者!!何故もっと早く電話せんのだ!!」
声 『電話なくても起きるべきでしょ!?』
凍弥 「何を言う!俺は昔っから朝はモーニングコールと決めているんだ!」
声 『そんな嘘はいいから早く来なさいよ!!』
凍弥 「待て!朝飯がまだだ!」
声 『今はもう昼よ!!』
凍弥 「するってぇと昼食なのかい!?おトミさん!!」
声 『そんなことはいいんだってば!!』
凍弥 「解ったよ!!すぐ行くから喚くな!!」
声 『早く来なさいよ!?』
凍弥 「断る」
声 『断るなぁっ!』
ガチャリ……ツーツー……
凍弥 「ふう、まったくやかましいヤツぞ。……よし!!
さっさと着替えて……うぇえ!?……嘘だろぉ……ッ?」
窓から外を見ると大雨だった。
凍弥 「こうなったらフロストモービルで……!!」
説明しよう!!
フロストモービルとは閏璃家に代々伝わる自転車のことで、
その速さは普通の自転車と変わらぬ速さで、
尚かつブレーキが壊れているという伝説的かつ、斬古(斬新の逆)な乗り物だ!!
まあ、つまりは……ブレーキが壊れている分、普通以下の自転車なのだ!!
そんな古めかしい物に傘が固定されてるだけである!!
凍弥 「よし!!フロストモービル発進!!」
着替えて車庫まで降りてきた俺は勇みよくガッ!!とペダルを踏む。
ベキィッ!!
凍弥 「おわぁっ!?」
が、踏んだ反動でペダルが崩壊。
いきなり破損した。
……いや、ペダルが無いのなら大破も同然だ。
凍弥 「……さようならフロストモービル……貴様の雄姿は忘れないよ……」
ちなみに俺がフロストモービルに跨ったのは今日が初めてのことだった。
凍弥 「………」
仕方なく雨の降る道を走る。
もちろん傘をさしながら。
やがて見えてくるパン屋。
凍弥 「ね、姉さん!!コロッケパン一つ!!」
ガラス型のドアを開けて中に入る。
中はさすがに香ばしい香りで満ちている。
葉香 「……金は?」
凍弥 「解ってる!!休日は金払えだろ!?」
葉香 「ん、よろしい」
凍弥 「え〜っと……ほい!!120円!!」
葉香 「よし。ほれ、受け取れ」
金を確認すると姉さんがパンを投げ渡す。
凍弥 「サンクス!!んじゃ、行ってきます!!」
それを受け取り、足早に店を出る。
葉香 「ああ、サボるなよ〜?」
凍弥 「解ってるって!!」
そして再び走り出す。
コロッケパンを食いながら。
凍弥 「……今、何時だ……?」
走りながら時計を見る。
しかし、走っているせいで視点が定まらない。
凍弥 「まあ当然か……」
諦めて立ち止まり、再度時計を見る。
凍弥 「ん〜と……1時27分……」
開くのが10時30分だから……うわっ!!約3時間オーバーじゃないか!!
凍弥 「くうぅ……こりゃあ今月の給料は期待できないな……」
働く者として1時間1時間の重みは辛いものだ。
凍弥 「はぁ……急がねば……」
やはり再び走り出す。
凍弥 「なんでこう、疲れる思いばっかり……花の日曜だっていうのになぁ……」
…………
それから約5分後……カラカラと店のドアを開ける。
来流美「いらっしゃいま……なんだ、凍弥か……」
凍弥 「なんだとはなんだよ」
来流美「ほらほら、店員道其の一!!
従業員は店に入ったら仕事に専念すべし!!早く裏で着替えてきなさいよ」
凍弥 「わ、解ってるさ!!」
来流美「どうだか」
凍弥 「うぐ……!!いちいちツッコむなよ……」
ブツブツ言いながらも裏に回る。
凍弥 「ふぅ……」
そこで仕事着に着替え、店に出る。
凍弥 「おまっとさぁ〜ん」
来流美「あ、早かったわね。結構結構」
凍弥 「フフフ、まあな……俺が本気を出せばこのくらい」
来流美「はいはい、いちいち調子に乗らないの。じゃあ、準備はいいわね?」
凍弥 「待て、由未絵はどうした?」
来流美「ああ、由未絵なら……」
ドンガラガッシャンドカバキゴワシャァアアアン!!!!
突然、厨房付近から騒音が轟く。
来流未「解った?」
凍弥 「よぉ〜く解った……」
溜め息と共に言葉を返す。
……そうか、由未絵は皿洗いか……
凍弥 「じゃ、こっちはこっちで頑張るか」
来流美「オーライ!!」
………………………………………………
カラカラ……
来流美「あ、いらっしゃ」
凍弥 「前方回転ミサイルキィイイイック!!!」
ドカドガシャァアアン!!!
来流美「キャーーーッ!!!?」
客 「……え……?」
俺を差し置いて客を迎えようとした来流美に前方回転ミセイルキックをキメた!!
結果、来流美は暖簾の奥にスッ飛んでいった。
凍弥 「い、いらっしゃいませ……。どうぞ、お好きな席へ」
客 「あの……今の音……」
凍弥 「え?なにか聞こえました?」
客 「………???」
困惑顔で席に着く客。
そして……
来流美「と……凍弥ぁあああああ……!!!」
背後から聞こえる来流美の声。
来流美「何すんのよ!危ないじゃない!!」
凍弥 「チッ、何を甘っちょろい事を……いいか?店員にとって客は経験値だ!!
特にここの場合は何回接客したかで給料が変動する!!つまり!!
遅刻した分を取り戻すのも夢じゃないのだ!!」
来流美「な、なるほどね……!!
だから先に出た私を蹴り飛ばしてまでお客様を接待したと……!?」
凍弥 「そうだ」
来流美「オーケイ……解ったわ……」
………………………………………………
カラカラ……
凍弥 「いらっ……しゃぁああああああ!?」
ドアが開けられる音と共に何故か飛んでくパカァアン!!!
凍弥 「はぶぅっ!?」
見事、俺の顔面を捉えるお盆。
来流美「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ〜♪」
客 「は、はあ……」
ああ……俺の金……もとい、客がぁ……!!
来流美「接待回数プラス1……っと。
ほぉ〜ほほほほほ!!悪いわね凍弥!!手が滑ったわ!!」
凍弥 「こ、このやろ……!!どう滑ればあんな勢いで飛んでくるんだよ!」
来流美「力とはこういうものよ!!」
凍弥 「やかましい!!
だいたいお前は俺が遅れたお陰でたんまりと稼げたんだろうが!!」
来流美「それとこれとは別よ。遅れたのは凍弥の脳のせいだもの」
凍弥 「脳って言うな!!それじゃあまるで俺が頭悪いみたいじゃないか!!」
来流美「……否定できる?」
……グサ……。
凍弥 「………」
来流美「できないわよねぇ……」
凍弥 「お黙り!いつか見返してやるからな!覚えてろチクショーイ!!」
来流美「うわ……捨て台詞まで三流……!!」
凍弥 「ほっとけバカーッ!!」
なんか泣けてきた……。
───……。
……。
で……休憩タイム。
凍弥 「あ〜……眠い……」
由未絵「うぅ〜……眠いよぅ……」
来流美「あんたら少しはシャキッとしなさいよ……」
凍弥 「眠いから眠いと言ってなにが悪い……」
由未絵「凍弥くんの意見に賛成……」
来流美「はぁ、由未絵……あんたこのそば処『鈴訊庵』の娘でしょ?
少しは気力ってものを……」
由未絵「跡継ぎ娘である前に人の子だもん、眠い時は眠いよぅ」
凍弥 「おお〜、よく言った由未絵〜……」
由未絵「えへへ……誉められちゃった……」
来流美「はぁ……」
凍弥 「……ぐ〜……」
来流美「あぁ!?寝ちゃ駄目だってば凍弥!!」
由未絵「ス〜……ス〜……」
来流美「あぁっ!?ゆ、由未絵……あんたまで!!」
凍弥 「ぬ……おお……ワシのネギ……畑……」
由未絵「うぅ〜……梨……梨がぁ……」
来流美「……完璧に寝やがったわね……!?
眠いのはわたしも同じなのに……!!こうなったら今日は稼ぎ時ね……!!」
───……。
───……。
……。
終了時間PM9:00……俺は布団をまくり、起きた。
凍弥 「んん〜……あ〜、よく寝……たあぁっ!?」
目を開けると、何故か隣に女の子が寝ていた。
それに、俺いつの間に布団に!?
凍弥 「な、何がどうなって……!?
……って……由未絵じゃないか……。あ、そういや休憩時間に寝ちまって……」
そうか……って、それにしても何故布団が……?
来流美かな……?
由未絵「はうぅ……梨が……ふぇええ……梨がぁあ……」
何故か泣いてる由未絵。
凍弥 「……梨に関連する物でどんな夢を見れば泣けるんだ?
おい、由未絵!起きろよ!由未絵!」
由未絵「……うや?」
凍弥 「うや?じゃないっての!ま、ツッコミは置いといて」
由未絵「……う〜?なんで凍弥くんがわたしの布団に居るのられろれら〜……」
凍弥 「……」
由未絵は寝起きに弱いのだ。
由未絵「ふみゅぅぅ……眠いよぅ……」
凍弥 「駄目だ起きろ」
由未絵「はうぅ〜……」
凍弥 「……そういや……来流美はどうした……?」
由未絵「あぁ〜ヒドイよぅ……。
一夜をともにしたわたしより、来流美ちゃんを選ぶんだね……?」
凍弥 「共にしとらんっ!!って、そういや今、何時だ?」
自分の荷物をあさり、はずしておいた腕時計を見る。
凍弥 「……9時6分……ぬおおぉっ!?9時だぁっ!?
とっくに仕事時間終了してるじゃないか!!」
由未絵「……え?」
由未絵が唖然とした声を上げる。
俺の言葉を聞いてようやく意識がハッキリしたらしい。
由未絵「それは大変ら〜……」
否!前言撤回!意識がボケとる!さすがボケ者!
由未絵「凍弥くん〜!こ〜なったら駆け落ちしよぅ!!」
凍弥 「何故そうなる!!」
由未絵「ふぇ?男女で逃げるのを駆け落ちって言うんでしょ?」
凍弥 「……」
ある意味間違いではない。間違いではないが……!!
凍弥 「まあいい、寝ぼけ人を相手にしてはいられん。
おじさんとおばさんでも探すか……」
そう言いながら立ち上がろうとする。
が、ガシッと由未絵に掴まれる。
由未絵「出ないで〜……寒い〜……」
布団にくるまって『かたつむりモード』の由未絵が、
とことん眠そうな顔で訴えかけてくる。
凍弥 「お前なぁ……、少しは気力というものをだなぁ……」
由未絵「ヤ」
凍弥 「一言で打ち切るな!!」
由未絵「寒いのヤだもん」
凍弥 「俺も寒いのは嫌いだ。だが、暑いのも嫌いだ」
由未絵「暑い時は暑い時で、その時考えようよ……。大事なのは今だよぅ……」
……寝ぼけ人のクセにもっともらしいことを……。
由未絵「昔はよく一緒に寝たでしょ?」
凍弥 「子供の頃、1度だけな」
由未絵「一緒にお風呂にも入ったし」
凍弥 「お前が風呂で溺れた時、
家に居るのが遊びに来てた俺だけで助ける時に入っただけだけどな」
由未絵「……あの時のこと、覚えてるの?」
凍弥 「服着たままで風呂に入って服に染み込んだ水の重さで溺れるなんてな」
由未絵「………」
凍弥 「助け出したら出したで、事の始末を俺のせいにするし……」
由未絵「それ違うよぅ……」
凍弥 「あの後、俺がどれだけ怒られたことか……」
由未絵「うぅ〜………」
凍弥 「まあ今では笑える思い出だ。気にするな」
由未絵「じゃ、一緒に寝てくれるの?」
凍弥 「それとこれとは話が別だ」
由未絵「えぇええええぇぇぇっ!?」
凍弥 「えぇい!喚くな!!」
由未絵「わたしとは遊びだったんだね!?」
凍弥 「さらっと恐ろしいこと言うな!!」
由未絵「今日は泊まっていきなよ。家もすぐ近くなんだしさ」
凍弥 「………」
そう、家は近い。
ステキに近い。
なら何故、来る時に時間がかかったのかというと……パン屋が遠いのだ。
しかし朝飯はあそこ以外に格安で入手出来る場所が無い。
故に走った訳だ。
凍弥 「いや、お前と一緒だと確実に明日遅刻する」
由未絵「う〜……」
凍弥 「まあ、そういうことだ。じゃあな由未絵、達者でな」
由未絵「やっぱりヤダ!寒いの嫌い!!」
凍弥 「えぇい!カタツムリが何を言う!!」
由未絵「ぜぇぇぇったい逃がさないんだからぁっ!!」
そう言って由未絵が抱きついてきた。
(注:この場合、しがみつくとも言う)
凍弥 「うわぁぁあ!?ちょっ……落ち着け由未絵!
こんなとこ誰かに見られたら……!!」
ちなみに、こういう時は必ず誰か居るのがセオリーです。
……ゴトン!!
凍弥 「はうあっ!?」
来流美「………」
凍弥 「はぁあッ!!ま、摩利支天(さまッ!?」
来流美「……人が苦労して……ッ!!仕事終わらせたってのにィッ……!!
なぁああにイチャついてんのよぉおおお!!!」
凍弥 「おおお落ち着け来流美!!殺人は立派な犯罪だぞ!!」
来流美「シャラップお黙り!!半殺しなら問題ないわ!!」
凍弥 「十分に問題あるわ!!」
来流美「いっぺん死ねぇぇええッ!!」
凍弥 「ギャァアアアァァァァァァッ!!」
嗚呼、さらば我が人生!!
夢と共に今、滅ばん!!
───……。
……。
……ハッと気づけば朝である。
凍弥 「………」
どうやら一命は取り留めたようだ……。
だが全身が痛い。
目を動かして周りを見ると、俺を殴り疲れて寝たらしき来流美と、
俺の腕にしがみついて寝る由未絵の姿があった。
なんとか頭を動かし、壁掛け時計を見やる。
凍弥 「ぬおお……」
……8時23分……ここに来て初の遅刻か……?
由未絵はともかく、疲れた身の来流美がそう簡単に起きるとは思えない。
……はあ……終わったかも……。
こんな形で俺の無遅刻無欠席が消えようとは……!!
困惑と絶望の中で、俺の意識は途切れた……。
───
……目を開くと昼だった。
仕事場にはいつも通りの活気が溢れてる。
由未絵「あ、おっはよ〜凍弥くん!!」
凍弥 「よお由未絵。残念だよなぁ……」
由未絵「ほえ?なにが?」
凍弥 「なにが……って、無遅刻無欠席記録だよ」
由未絵「……ああ!そっかそっかぁ!!凍弥くん、知らないんだっけ」
凍弥 「……なにがだ?」
由未絵「これ聞いた時はわたしも驚いたんだけどね?
来流美ちゃんの話だと、今日は休みなんだって」
凍弥 「……はい?」
由未絵「連絡網でね?そう回ってきたんだって」
凍弥 「……こんなオチでいいのか!?」
由未絵「ラッキーだよ。無遅刻無欠席が保てて」
凍弥 「ん……まあ、そりゃそうだが……。
なんか頭痛くなってきた、もういっちょ寝るか……」
来流美「だめよ」
凍弥 「俺が許す」
来流美「自分で許してどうすんの!!」
凍弥 「休みの日くらい寝かせてくれ」
来流美「休みの日だから駄目なのよ!!
わたし達にはバイトという名の宿命があるのよ!?」
凍弥 「そうか、解ったよ。おやすみ……」
由未絵「全然解ってないね……」
凍弥 「やあ由未絵、一緒に寝るかい?」
由未絵「あ、ハイハ〜イ!!寝るよ寝る〜!!」
来流美「由未絵ぇええええッ!!!?」
由未絵「きゃうぅぅっ!?ご、ごめんなさい……」
凍弥 「チィッ!!この作戦もダメかっ!!!」
来流美「いいから働く!!」
凍弥 「ぅへぇ〜〜〜い……」
しぶしぶと休憩室(着替えた場所)から出る。
しかし……
凍弥 「なんだ、人っ子ひとりおらんではないか」
来流美「客を待つのも仕事の内でしょ?」
凍弥 「真面目な奴だなぁ……」
来流美「凍弥が極端に不真面目なだけよ!」
凍弥 「ぬぅ……」
客を待ち、ただただ立ち尽くす。
凍弥 「ほんとに来るのかよ……」
来流美「いいから待つ!!」
凍弥 「ぅへぇ〜い……」
……結局、ピークの時間帯以外は平和なものだった。
まったく誰じゃい、活気があるだなんて夢想したヤツは。
……ごめんなさい、俺です。
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